けやき守

けやき

校門を入ると出迎えてくれる桜町のシンボルである けやきの大樹 が弱ってきています。また桜町の名前にある 桜の樹 も、16本あったと言われる八重桜がほとんど残っていないことに加え、他の桜も少なくなってきています。

桜友会では会員の皆さまから けやき基金 へお寄せいただいたご寄付によって、けやき・桜の蘇生作業や植樹、手入れを行っています。

けやきの歴史

桜町高校の校庭に3本並んでいたけやきは、第1回卒業生の記念植樹と言われています。西側から第1けやき・第2けやき・第3けやきと名付けられ、長年桜町のシンボルとして愛されてきました。

昭和18年の運動会の写真

昭和18年の運動会の写真には、まだスリムな幹のけやきが写っています。

改築前の校舎配置図(桜町高等学校創立50周年記念誌より)

1991年4月に桜町創立50周年を機に校舎が改築される際に、3本のけやきの内の東側にある第3けやきのみが新しい校門の前のロータリーに残されました。上の図の赤印が残されたけやきです。

左下は倒されたけやき、右上は残された1本(桜友会報 第38号より)

しかし根元を掘られ周りをコンクリートで囲まれてしまったための水分不足や、長年の風雪で弱ってしまっています。

けやきと桜の手入れ

2013年

けやきの木の養生

ソメイヨシノ2本植樹。春には花を咲かせました

玄関脇にしだれ桜を植樹

体育館脇の御衣黄桜の養生

桜友会報 第60号(2013年9月発行)より

2014年4月

けやき基金で植樹した桜がきれいに咲いていました。

ソメイヨシノ 2本のしだれ桜

お知らせ「校庭わきの桜が満開になりました」より

2015年2月

桜の新樹(大島桜2本、しだれ桜1本)を植えました。

体育館横の大島桜 校庭北側通用口横の大島桜 受付玄関わきのしだれ桜

お知らせ「校庭に桜の新樹を植えました」より

2018年

2月には枝の剪定と幹巻き、3月には根の養生と栄養剤の注入を実施。

手入れの様子

全長5mの高所作業車で枝の先端部分を剪定、傷んだ枝は切除して隙間を作ります。かなり風通しがよくなりました。

手入れの様子

弱った幹を回復させるため、薄い麻布で幹巻きを施します。寒風から幹皮を守ることと、新芽の発芽を促進させるためです。

手入れの様子

幹巻きと同時に、根切を行い新根の発生を促進。栄養剤の注入を施し春を待ちます。

写真はお知らせ「けやきの木の手入れを実施しています」より
写真キャプションは桜友会報 第65号より

2020年

桜友会報 第66号 でけやき基金への呼びかけを行ったところ多数の寄付をいただいたので、けやきの蘇生対策を行いました。樹肌からの水分の発散を抑えるために、麻布による幹巻も、枝垂れ桜と一緒に丁寧に巻き上げました。

試験的に選定した枝を使って接ぎ木を行い、二世誕生に向けての生育を試行しています。

高所作業車により不良枝を剪定

麻の布で上枝部まで幹巻を実施

メネデール皮下抽入 10本3回

メネデール100倍液 50リットル潅水

剪定・幹巻・施肥・潅水完了

桜友会報 第67号より

2021年3月

3月にけやきの手入れを行いました。幹の下部に活力剤を注入し、根回りの雑草を除き、空気を送る酸素管を埋め込みました。施工は坪井正一さん。

メネデール(樹木活力薬) 樹幹注入工事 深さ5cm巾9mm周囲8本

ボトル約3本×8ヶ所 空になったらボトル取替

注入完了後、傷口保護の為 殺菌塗布剤 トップベンMペースト塗布

ドリル抜取穴に トップジンMペースト塗布完了

酸素管及び棒状肥料埋設 穴掘り深80cm掘削

同上 ケヤキ細根も切る (養分吸収のため)

棒状打ち込み肥料 (グリーンパイル) チッソ、リンサン、カリ

園芸用パーライト(改良土) 土壌改良、排水、酸素補給のため埋設

活力剤 メネデール100倍液 潅水 300L×3日

メネデール水溶液潅水中

ドリル穴保護養生 幹巻直し完了

写真、キャプションは坪井正一さん提供

けやき基金

桜友会では2013年の創立70周年記念事業の一環として けやき基金 を2011年に設立しました。

会員の皆さまから けやき基金 へお寄せいただいたご寄付によって、けやき・桜の蘇生作業や植樹、手入れを行っています。

ぜひ けやき基金 へのご協力をお願いします。

けやき基金 へのご寄付の詳細は 矢印 けやき基金 をご覧ください。

2021年11月08日作成

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